NEW・SSおすすめの一冊

住宅・エネルギー等に関して読んで欲しい一冊を紹介していきます。

セルロースファイバーは断熱リフォームに向いている!

断熱改修で一番やりづらいのが、外壁施工。

床下・天井は施工しても、外壁はそのままのケースが多い。

ケルトンの状態にするのに、お金と時間がかかるから。

でも、セルロースファイバーなら案外簡単に出来るんです!

施工方法をすべてお見せできませんが、

こんな感じでやってます。

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この後、どうなるか?

次回に続く。

セルロースファイバーの違いは、ホウ酸の含有量の違い

セルロースファイバー断熱材は、数社が国内で生産している。

その違いはホウ酸の含有量。

では、その成分は?

弊社の使用しているセルロースファイバーの成分

1.新聞新古紙(残紙)         78%

2.ホウ酸・ホウ砂           20%

3.ステアリン酸アルミニウム:撥水剤   2%

 

この中のホウ酸・ホウ砂が耐火・防カビの性能を担っている。

つまり、この含有量が少ないと耐火や防カビ性能に影響する。

セルロースファイバーはどれも同じじゃない!

ホウ酸の含有量に注目すべし!!

セルロースファイバーも、漏水にはかなわない

セルロースファイバーで断熱施工した家の壁で、漏水事故。

洗濯機のつなぎがあまく、そこで漏水。

引き渡して約1か月半ほどで壁にカビが発生して気づかれました。

現場で状況確認。

セルロースファイバーも、やっぱり漏水は厳禁!

カビがはえるんだ。

ホウ酸は防カビ性能があるが水浸しでは、効果なし。

漏水箇所を直し、吹き込んだセルロースファイバーを取り出し、壁体内を乾かしてもらうことにしました。施工は、来週に。

漏水には、気を付けましょう!

 でも、「すごく涼しくて快適です!」と言ってもらいました。

私にとって、この言葉が元気の素です。

よし、明日も頑張ろう!

 

セルロースファイバー断熱のいろは

セルロースファイバー断熱の基本

断熱性は、熱伝導率とその厚さによって決まる。

熱伝導率は計算上:0.04w/mkになる。しかし、実際は吹き込む密度によって、

違うことを知ってほしい。断熱性能はセルロースファイバーの量ではなく、繊維と繊維

が絡み合ってできる隙間の静止空気の量によって決まるんです!

静止空気の熱伝導率:0.024w/mk

断熱性能はその厚さにも関係するので、沈下すると当然、性能も落ちることになる。

結局、セルロースファイバーの断熱性能は、施工業者の腕次第なんです。

 

 

屋根なり断熱施工のススメ

屋根なり断熱か、天井断熱か?

どちらがいいか?

セルロースファイバーの場合

屋根なりは、シートを貼る分お金がかかる。でも、吹き込む密度は50~55Kになるので、吹き込む厚さは保証される。夏向き:通気層と遮熱を組み合わせると最高です。

施工してる最中に、はっきりとわかる。ロフトが暑くない!これ本当です。

天井断熱は、基本セルロースファイバーを吹き積もらせることになる。吹き込む密度は

22~25Kになるので、3年で20%ほど沈下すると予想される。だから、吹き積もらせる

時にあらかじめ20%は厚くしておく。(例:200㎜で契約すると250㎜で施工する)

価格は、屋根なりよりも安価にできる。冬向き

個人的には、屋根なりをお奨めしている。(予算があえば・・・)

 

断熱施工のどこを見てるの?

断熱施工した後、見学に来る設計士がいるが、「いったいどこを見てるの?」と思う時がある。施工した壁の真ん中あたりを触って、おしまい。??? 質問なし。

「なんだかな~」

まず、断熱の連続性を見るんだよ!床と壁の取り合い部・壁と天井の取り合い部、

どうやって連続させているか?

次に断熱の欠損があるか?を探すんだよ!

コンセント裏や、コンセントのすぐ下、配管廻り、窓枠の隙間など。

断熱材を施工しづらい部分を重点に。

そして床下の気流をどうやって止めようとしているか?

最後に、断熱の持続性はどうか?

そんなところを注意して見学してくださいね。