電気料金は、なぜ上がるのか 朝日新聞経済部
- 作者: 朝日新聞経済部
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2013/08/22
- メディア: 新書
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原発事故後の電気料金の値上げ。「原発が止まり、火力発電の燃料費が増えたから」。
この説明は、本当なのか?隠された原発コスト、総括原価方式と地域独占の弊害、
経産省と業界の不適切な関係等を解き明かし、値上げの裏に潜む問題の本質に迫る。
テレビのニュースでは、電気料金の値上げは、天然ガスの購入費用の増加によるもの
と、説明されている。それも、一つの事実だとは思う。しかし、この本を読むと、もっと複雑な要因が絡んでいることが分かる。原発は稼働していなくても、その維持・管理に多額の費用がかかっている。この費用も電気料金として、私たちは支払っている。
今後、電力の自由化に伴い「発送電分離」の方向性は、示されてはいるが、自民党政権になり、かなりトーンダウンしたように見受けられる。そして、原発再稼働を推進している。(つい最近、安部首相は原発の比率を下げ、自然エネルギーを増やすと宣言したが)業界との癒着を疑われても仕方がない。
そうは言っても、私たちは日々の暮らしの中で、電気やエネルギーを必ず使用している。エネルギーの有効な使い方を、今一度真剣に考える時期だと強く思う。
私の仕事は、住宅の断熱施工をしている。簡単に言うと、冬は造った(又は自然に発生した)熱エネルギーを逃がさず、夏は外部の熱エネルギーを伝えにくくする。
それで、冷暖房費が安くなる。手前味噌ですが、断熱施工の仕事って、社会に貢献していると思いませんか?