NEW・SSおすすめの一冊

住宅・エネルギー等に関して読んで欲しい一冊を紹介していきます。

電気料金は、なぜ上がるのか 朝日新聞経済部

電気料金はなぜ上がるのか (岩波新書)

電気料金はなぜ上がるのか (岩波新書)

原発事故後の電気料金の値上げ。「原発が止まり、火力発電の燃料費が増えたから」。

この説明は、本当なのか?隠された原発コスト総括原価方式地域独占の弊害、

経産省と業界の不適切な関係等を解き明かし、値上げの裏に潜む問題の本質に迫る。

 

テレビのニュースでは、電気料金の値上げは、天然ガスの購入費用の増加によるもの

と、説明されている。それも、一つの事実だとは思う。しかし、この本を読むと、もっと複雑な要因が絡んでいることが分かる。原発は稼働していなくても、その維持・管理に多額の費用がかかっている。この費用も電気料金として、私たちは支払っている。

今後、電力の自由化に伴い「発送電分離」の方向性は、示されてはいるが、自民党政権になり、かなりトーンダウンしたように見受けられる。そして、原発再稼働を推進している。(つい最近、安部首相は原発の比率を下げ、自然エネルギーを増やすと宣言したが)業界との癒着を疑われても仕方がない。

そうは言っても、私たちは日々の暮らしの中で、電気やエネルギーを必ず使用している。エネルギーの有効な使い方を、今一度真剣に考える時期だと強く思う。

私の仕事は、住宅の断熱施工をしている。簡単に言うと、冬は造った(又は自然に発生した)熱エネルギーを逃がさず、夏は外部の熱エネルギーを伝えにくくする。

それで、冷暖房費が安くなる。手前味噌ですが、断熱施工の仕事って、社会に貢献していると思いませんか?