NEW・SSおすすめの一冊

住宅・エネルギー等に関して読んで欲しい一冊を紹介していきます。

健康に暮らすための住まいと住まい方 エビデンス集   健康維持増進住宅研究委員会

 

健康に暮らすための住まいと住まい方エビデンス集

健康に暮らすための住まいと住まい方エビデンス集

  • 作者: 健康維持増進住宅研究委員会,健康維持増進住宅研究コンソーシアム,一般社団法人日本サステナブル建築協会
  • 出版社/メーカー: 技報堂出版
  • 発売日: 2013/06
  • メディア: 単行本
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 どのような室内環境の要因が健康を阻害する可能性があり、どの程度の環境レベルを

維持すべきかということを、科学的知見に基づいたエビデンス(証拠・根拠)として

示すことは、健康で快適に暮らす上で、また適切な住宅を設計するために重要である。本書は、国土交通省の主導で進められた健康維持増進住宅研究委員会での研究成果をもとに執筆・編集したものである。

2013年9月26日 朝日新聞夕刊での記事に次のような内容が載っていた。

低体温症 屋内でも注意(屋外の3倍発症)

発症者の8割近くが60歳以上。脳卒中の後遺症や糖尿病などで温度感覚が鈍っている場合は、屋内でも低体温症になりやすい。その対策として「十分な栄養をとる」・「家族や周囲の人が室温や服装に気を配ることが大切」という。

しかし、家族がいる人はいいが、ひとりでいる人はどうすればいいのか?

根本的な解決方法は、室内温熱環境を向上することではないのか。具体的には、室温を最低でも16℃以下にならないようにする。高齢者の場合は、20℃はキープしたい。

今回、紹介している本は、概念論ではなく、実際のデータを基にした根拠を示しているところに価値がある。これからの工務店や設計者は、住まい方の提案もしていくべきだと思う。