わが家のエネルギー自給作戦 枝廣 淳子

わが家のエネルギー自給作戦 (エネルギーフォーラム新書)

 暮らしを支える基礎として不可欠なエネルギーを、他人任せにするのではなく、「自分で手綱を握る」ことが出来れば、世界の状況に翻弄されることなく、「いつだって安心」な暮らしを営むことができる。そして、そんな時代をしなやかに生きていくためのキーワードは、「自立とつながり」です。

コンセントの向こうに「福島」があった

３０年前、私が家電業界に勤務していた頃、「これからはコンセントに花が咲く。」

と、言われていた。（時代は、バブル全盛）その言葉通り、大輪の花が咲いた。電気というエネルギーを使用しながら。そして家庭のエネルギー消費の約３分の１を占めるまでになった。（照明・家電などの動力）３・１１前までは、エネルギーのことを真剣に考えていなかった。まして、「コンセントの向こう側」に思いを馳せることは、なかった。自分の使っていた電気の一部が、福島からのものであったことも。

電気の自由化が実施された時に、迷わないように今から検討しよう。

未来の子供のために。

枝廣さんはエネルギー消費を減らすコツとして、３段階で考えてみよう。と、提案しています。

１．現状を知る。

２．使うエネルギーを減らす。

３．最低限必要なエネルギーをどう得るかを考える。

大事なポイントは、「減らして替える」です。

非常に簡単に分かりやすく書かれていますので、エネルギー入門書としてお薦めです。