化学物質過敏症とセルロースファイバー断熱 概論
先日、セルロースファイバー断熱の主成分である新聞紙のインキに関して質問を受けました。「今度改修工事するお施主様が化学物質過敏症(この方は、アセトアルデヒドに反応するようで、桧や杉が使えない。)なんですが、セルロースファイバーは大丈夫でしょうか?」
私は、軽々しく、「大丈夫です。」とは言えません。化学物質過敏症の方は人によって症状が異なるので何に反応するか、わからないからです。
しかし弊社では、以下のように説明をしています。
施工する際に、使用する物; 弊社の場合
①セルロースファイバー専用シート:セーレン【セレラップ】
②セルロースファイバー断熱材:吉水商事㈱【ファイバーエース】
まず、実際に臭いを嗅いでもらいます。(揮発しているものに反応するか?)
問題なければ、①・②の製品のMSDSを渡し、それぞれの成分の説明をします。
最後に新聞インキの成分を説明して揮発する可能性のある化学物質を検討します。
最終は、もちろんお施主様の判断に委ねます。
第三者も判断出来るように、実物を持ち帰ってもらいます。